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京都収益マーケット公式ブログ

2項道路全国一斉調査中!!

2009年11月05日

現在契約に向けて詳細調査している物件があるのですが、接道している道路がどうもすんなり行かないですね。

まず幅員が4m未満の道路ですので、これについて見解を聞きに役所にいった所、役所曰く
「〇年〇月〇日に2項道路の指定受けています。」
見ると確かに、2項道路扱いになっています。しかし
「最終確認は土木事務所で確認してください。」と言われたので、早速土木事務所に確認したところ
なんとびっくり
土木事務所曰く
「現在2項道路とされている道を、全国で一斉に調査しています。よって現状では二項道路扱いですが、調査の結果二項道路の指定ははずされる可能性もあります。」
とつれないお返事。
「でも現状建っているのだから、その道は2項道路扱いされて、建築許可を出したのは行政じゃないのですかな?」と聞いたところ、
「確かに当時はそうでした。しかし2項道路の申請をしてきたのは、コンサルか測量士であり、当時は十分な調査しないまま受理していた経緯があるので、結構無茶苦茶な申請の道路もあり、これではいかんという事で今一斉調査しています。」

要は、今まではコンサル任せにしていて野放しになっていたのを、行政側がきちんと現状を確認してもう一度、しっかり判定しましょうよ。というお話みたいです。

これでは、取引もままならないので、どうしたものかと相談したら、「43条但し書き申請」していただければ、たとえ2項道路の指定はずれても建築許可は出せますとの事。

フムフム。「43条但し書き申請ね。」
聞いたことあるようなないような・・・。
どういう申請ですか?と聞いたところ要点は下記です。
「その対象としている道が接続している道の交差点(接続している道が建築基準法上の道路であることが前提)から目的物件までの間のすべての地権者に、今度建て替えするときは今ある前面道路を4m確保するためにセットバックしても良いという同意書を取得してください。その全ての地権者の同意書を添付していただければ、それが但し書き申請になります。」

との事。なるほど地権者全員の同意ですか。う~む。確か両側合わせて6人くらいいたはず。
同意してくれるでしょうか?
しかし、その地権者からしてもいずれ建てる、又は再建築する場合は必要になるので、同意得るのはそれほど難しくないかもしれませんね!

でも恐るべきは行政というか国というか。まさに勝手に梯子を外してしまうのですから、これほど迷惑な事はありませんね。
同意得られなければ、この物件、現段階では「再建築不可」の物件になり資産価値の半分くらいは吹っ飛んでしまいます。当然売値に影響するのは必然です。
困ったものですね。